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elden ring

Rune.00:あらすじ

本編の考察を読む前に物語の全体像と結末を振り返ることができるよう、「あらすじ」をまとめた。(ネタバレあり)

ELDEN RING(2022年)

物語は、超越的存在「大いなる意志」の介入によってもたらされた神秘の力「エルデンリング」と、それを宿す「黄金樹」の祝福によって秩序づけられた世界「狭間の地」を舞台とする。絶対的な神として君臨する女王マリカは、エルデンリングから「運命の死」を取り除くことで、死を超越した不滅の秩序「黄金律」を確立した。

しかし、この絶対的秩序は「黒き刃の夜」と呼ばれる暗殺事件によって崩壊へと向かう。陰謀により運命の死のルーンが盗み出され、マリカの第一子である「黄金のゴドウィン」の魂が殺害されたのである。最愛の息子の死を契機としてマリカは自らエルデンリングを打ち砕き、王配ラダゴンによる修復の試みも不十分に終わった。これにより、エルデンリングの破片である「大ルーン」を手にしたマリカの血を引くデミゴッド(半神)たちの間で「破砕戦争」が勃発する。しかし、接ぎ木のゴドリック、満月のレナラ、将軍ラダーン、法官ライカード、忌み王モーゴット、血の君主モーグ、腐敗の女神マレニアらデミゴッド同士の相克は勝者を生むことなく凄惨な死闘の末に膠着した。大いなる意志とその代行者たる「二本指」は彼らを見限り、かつて狭間の地を追放された祝福なき存在「褪せ人」たちに祝福を呼び戻し、エルデンリングを修復して「エルデの王」となるよう託した。

主人公たる褪せ人は、指巫女の代行を名乗る謎の少女メリナと契約を結び、霊馬トレントとともに狭間の地を巡る旅に出る。褪せ人は各地に割拠するデミゴッドらを討伐して大ルーンを集め、王都ローデイルの中心に聳え立つ黄金樹を目指す。しかし、黄金樹の内部は自らを拒絶する「拒絶の刺」によって固く閉ざされていた。褪せ人は黄金樹を穿つべく、メリナの犠牲(あるいは狂い火の受容)を通じて「巨人の火」を点火し、黄金樹を焼き払う禁忌を冒す。

灰に覆われた「灰の都ローデイル」において、褪せ人はかつて最初のエルデの王であったゴッドフレイ、マリカの半身たるラダゴン、そして大いなる意志の具現たる「エルデの獣」との連戦を制する。その果てに、褪せ人は修復ルーンを用いて破砕されたエルデンリングを修復して新たなエルデの王となるか、魔女ラニとともに律を掲げて星の世紀へと旅立つか、あるいはあらゆる命を熔融する狂い火の王となるかという、世界の行く末を決定づける選択を下すこととなる。

DLC『Shadow of the Erdtree』(2024年)

物語は、狭間の地の歴史から抹消され、黄金樹の影に隠された「影の地」を舞台に展開する。この地は、女王マリカが神として昇華した起源の地であると同時に、神罰と惨劇が秘匿された凄惨な領域であった。

本編において血の君主モーグに拉致されたとされていたデミゴッド、「無垢金の神童ミケラ」は、不完全な黄金律や自身の幼き呪いを捨て、すべてを慈しむ新たな律「優しさの時代」を創始すべく暗躍していた。ミケラは自らの肉体、血統、力、そして「愛」や「心」に至るまであらゆる己の構成要素を影の地に捨て去る巡礼を行いながら、神へと至る儀式を進めていた。

褪せ人は、モーグの遺体に残された異形の「繭」を経由して影の地へと侵入する。そこでは、ミケラの放つ強い「魅了」の力によって集められた者たち――針の騎士レダを中心とする追従者たちが、ミケラの足跡を示す「十字」を追い集結していた。しかし、褪せ人が探索を進める中でミケラの大ルーンが破壊されると、その呪縛的魅了が瓦解する。角人の復讐心、アンスバッハの主モーグへの忠誠、レダの狂信的な疑心など、抑圧されていた個々の意志や愛憎が表出し、追従者たちの共同体は互いを殺し合う惨劇へと変貌していく。

影の地には、かつて角人たちが居住していたが、マリカの命を受けた彼女の第一子「穿刺者メスメル」率いる影の地粛清軍によって無差別に屠られていた。褪せ人は影の塔(エニル・イリム)への道を遮る「封印の樹」を焼くため、母への盲目的な忠誠と自らの蛇の呪いに苦悶するメスメルを撃破し、その火を用いて封印を解く。

螺旋の塔エニル・イリムの最深部、「神の門」において、神へと昇華したミケラは自らの王として復活させた「約束の王ラダーン」とともに立ちはだかる。ミケラは幼き日の約束に従い、殺害されたモーグの肉体を器とし、そこにラダーンの魂を憑依させることで王を創出していたのである。褪せ人はミケラの信奉者たちとの死闘を経て、神となったミケラと約束の王ラダーンを打倒する。これにより、絶対的な慈愛によって個の自由を奪うミケラの目指した新秩序の降臨は阻まれ、影の地の秘められた歴史に終止符が打たれることとなる。

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