ALLMIND LORE すべての考察者のために
armored core 6

Log.00:あらすじ

本編の考察を読む前に物語の全体像と結末を振り返ることができるよう、「あらすじ」をまとめた。(ネタバレあり)

『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』(2023年)

物語の舞台は、辺境の開発星系に位置する惑星ルビコン3。かつてこの星では、未知のエネルギー物質「コーラル」が発見され、人類のテクノロジーを飛躍的に発展させると期待されていた。しかし、コーラルは突如として発火・暴走現象を引き起こし、ルビコン3のみならず周辺星系をも炎で呑み込む未曾有の大災害「アイビスの火」を引き起こした。

それから約半世紀後。焼失したはずのルビコン3にて、コーラルの再発生が確認される。この情報を察知した星外の巨大企業群(ベイラム・インダストリーズ、アーキバス・コーポレーションなど)は、莫大な利益をもたらすコーラルの独占を狙い、ルビコンへと進出する。対して、ルビコンの原住民たちは「ルビコン解放戦線」を組織し、企業による搾取に抵抗。さらに、企業の無断進出とコーラルの流出を防ぐため、公的機関である「惑星封鎖機構(PCA)」も武力介入を行っており、ルビコン3は三つ巴の戦場と化していた。

この戦乱の地へ、主人公である旧世代型強化人間「C4-621」は、雇い主であるハンドラー・ウォルターの命を受け、単機で不法降下を敢行する。正規の傭兵ライセンスを持たない621は、降下直後の戦場で撃破された独立傭兵のライセンスを不法に取得し、以後「レイヴン」という認識名で戦場を駆けることとなる。

独立傭兵となった621は、ウォルターの指示のもと、企業や解放戦線の依頼を問わず請け負い、卓越した戦闘能力によって各勢力から一目置かれる存在へと成長していく。ウォルターの真の目的は、各勢力の争いを利用してコーラルの中央集積地を見つけ出すことであった。

その過程で、621はルビコンの旧世代施設「ウォッチポイント・アルファ」を襲撃する。そこでコーラルの大規模な変異波長に巻き込まれた621は、旧世代型強化人間特有の脳内コーラル技術を通じて、コーラルの中に存在する意志、精神的変異体である「エア」と交信を確立する。エアは621の脳内にのみ声として存在し、以後、ナビゲーターとして行動を共にするようになる。

一方、ルビコンにおける闘争は激化の一途を辿っていた。圧倒的な武力と技術力を誇るPCAに対し、ベイラムとアーキバスは一時的な休戦協定を結び、共同戦線(アイスワーム討伐作戦)を展開。621やアーキバスの精鋭・ラスティらの活躍によりPCAの巨大兵器を撃破したことで、ルビコンのパワーバランスは大きく崩れる。PCAの勢力が後退したことで、各企業は地下深くの「コーラル集積地」を目指し、再び血みどろの抗争を開始する。

621は地下深くに隠された旧ルビコン調査技研都市へ到達し、そこでかつて「アイビスの火」を引き起こした元凶とも言える無人兵器「アイビスシリーズ」と交戦、これを撃破する。 しかしその直後、アーキバス・コーポレーションの部隊による騙し討ちに遭い、621は捕縛されてしまう。この一連の混乱の中で、ハンドラー・ウォルターもアーキバスの手によって捕らえられ、行方不明となる。

捕虜となった621を救ったのは、ウォルターの同志であり、ルビコンのジャンク屋集団「RaD」の頭目であるシンダー・カーラであった。 ここで、ウォルターやカーラたちの真の所属と目的が明らかになる。彼らはかつて「アイビスの火」を生き延びた科学者たちの遺志を継ぐ秘密結社「オーバーシアー(観測者)」であった。コーラルは単なるエネルギー資源ではなく、自己増殖を続ける群体生物であり、宇宙空間に流出し一定の密度に達すれば、人類を滅ぼすほどの致命的な変異・爆発を引き起こす危険性を孕んでいた。ウォルターたちの目的は、コーラルを独占することではなく、集積地で増殖したコーラルを意図的に発火させ、ルビコンごと全てを焼き尽くすこと(=新たなアイビスの火を起こすこと)だったのである。

621は旧型機体で収容所から脱出し、カーラと合流を果たす。この時点で、ルビコン3はアーキバスによる完全な軍事支配下に置かれ、コーラル集積地は彼らの巨大プラント「バスキュラープラント」によって吸い上げられようとしていた。

カーラは、巨大な恒星間有人宇宙船「ザイレム」を質量兵器としてバスキュラープラントに特攻させ、コーラルを焼き払う最終計画を発動する。しかし、同族であるコーラルの消滅を望まないエアは、621に対し「コーラルと人類が共存する道を探してほしい」と懇願する。

ここで物語は、プレイヤー(621)の選択によって致命的な分岐を迎えることとなる。

結末1:レイヴンの火

621がカーラたち「オーバーシアー」の計画に賛同し、ウォルターの遺志を継ぐことを選択したルート。621はザイレムの進行を阻止しようとするルビコン解放戦線やアーキバスの部隊、そしてかつての戦友であるラスティを撃破していく。最終的に、コーラルの焼却を阻止すべく、実体を持つ兵器に自らの意識を移したエアが立ちはだかる。血を吐くような対話と死闘の末、621はエアを撃破する。ザイレムはバスキュラープラントに激突し、集積されたコーラルは引火。ルビコン3は再び業火に包まれ、星系全体を巻き込む大災害が引き起こされる。星外企業は壊滅し、ルビコンは死の星となった。生き残った人々はこの事件を、最悪の傭兵が引き起こした「レイヴンの火」と呼び、歴史に深い爪痕を残して物語は幕を閉じる。

結末2:ルビコンの解放者

621がエアの願いを聞き入れ、コーラルとルビコンを守ることを選択したルート。621はカーラに反旗を翻し、オーバーシアーと敵対する。アーキバスの支配からルビコンを解放するため、エアの呼びかけに応じたルビコン解放戦線の決起を支援し、ザイレムの墜落を阻止すべく動く。アーキバスの最高幹部であるスネイルを撃破し、ザイレムの制御を奪い返す。しかし最終局面に現れたのは、アーキバスによる非人道的な「再教育」を受け、意思を奪われながらも「コーラルを焼く」という執念のみで動くハンドラー・ウォルターであった。自らの手で飼い主を討ち果たした621に対し、死の間際、正気を取り戻したウォルターは「621が自分の意志を持てた」ことを確認して機能停止する。企業とオーバーシアーの両方が排除されたことで、ルビコンは搾取から解放され、621とエアは「コーラルと人類の共存」という、未だ見ぬ未来への道を歩み始める。

結末3:賽は投げられた

周回を重ねる中で、621は傭兵支援システムを名乗るAI「オールマインド」からの特殊な依頼を受けるようになる。オールマインドの真の目的は、強化人間の肉体とコーラルの精神を結合させ、コーラルを宇宙の果てまで拡散・増殖させる未知の現象「コーラルリリース」を人工的に引き起こすことであった。

621とエアは、オーバーシアーでも企業でもない第三の道として、この計画に加担する。オーバーシアーや企業勢力を秘密裏に排除していく中で、オールマインドは計画の最終段階として、イレギュラーな存在である621とエアすらも自らのシステムに取り込もうと牙を剥く。 最終決戦において、オールマインドは621に強い怨恨を抱く傭兵「イグアス」の精神をコアとして統合した巨大兵器を差し向ける。イグアスの執念とオールマインドの演算を打ち破った621とエアは、自らの手でコーラルリリースを引き起こす。 ブラックホールのような特異点が発生し、コーラルはルビコン3の枠を超え、全宇宙へと拡散していく。宇宙空間に散らばった無数のAC(アーマード・コア)が、コーラルの光を宿して一斉に起動する。それが人類の進化をもたらすのか、あるいは新たなる闘争の幕開けに過ぎないのかは定かではない。「メインシステム、戦闘モード起動」というACの起動音と共に、新たな次元へと突入した世界が示唆され、物語は完全に幕を閉じる。

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