ALLMIND LORE すべての考察者のために
dark souls 3

Lore.00:あらすじ

本編の考察を読む前に物語の全体像と結末を振り返ることができるよう、「あらすじ」をまとめた。(ネタバレあり)

『DARK SOULS III』(2016年)

世界の本質的な理である「最初の火」が陰りを見せ、世界の終焉が刻一刻と近づく時代。世界の存続には、強大なソウルを有する者が自らを薪として投じる「火の継承」が不可欠であった。しかし、継承の歴史の果てにおいて、かつて火を継いだ「火の王」たちが自らの玉座を離れ、それぞれの使命や失意から火の継承を拒絶する事態が発生する。世界の危機を告げる鐘の音とともに、過去に火を継ぎ損ねて灰となった不完全な存在「火の無い灰(主人公)」が地下墓所より目覚める。

主人公は、火の継承の拠点である「火継ぎの祭祀場」において「火防女(ひもりめ)」と出会い、逃亡した火の王たちの「薪」を回収し、最初の火を再び燃え上がらせる使命を課される。主人公は衰退の一途をたどるロスリックの地を巡り、かつての偉大な王たちと対峙していく。

第一の王「深淵の監視者」は、ファランの不死隊の長として深淵の拡大を防ぐべく戦い続けた剣士たちであったが、自らが深淵に侵食され、互いを殺し合う狂気に陥っていた。第二の王「罪の都の巨人ヨーム」は、かつて守るべき民のために火を継いだものの、その結果発生した「罪の火」によって都と民を焼き尽くされた絶望から玉座を離れていた。第三の王「神喰らいのエルドリッチ」は、深みの聖者として人を喰らい、旧時代の神である暗月の神グウィンドリンをも喰らい尽くす異形の存在と化していた。そして最後の王「聖王ロスリック」は、血統の呪いと過酷な火の継承の運命を拒絶し、実兄「兄王子ローリアン」とともに、世界の緩やかな終わりを見届ける道を選んでいた。

主人公は、脱脱者ホークウッドやカタリナのジークバルト、アストラのアンリといった巡礼者たちの命運と交錯しながら、すべての火の王の薪を玉座へと持ち帰る。追放者ルドレスを含む全薪の力を受けた主人公は、世界の始祖の地である「最初の火の炉」へと到達する。

そこに立ち塞がるのは、過去に火を継いできたあらゆる英雄たちのソウルと意志が形を成した守護者「王たちの化身」であった。始祖グウィン王の面影を残す化身との激闘を制した主人公は、世界の命運を決する最終的な選択を迫られる。最初の火を継いで世界を延命させるか、火防女とともに火の消滅を受け入れ暗闇の時代を招くか、あるいは火を奪い去り自らが「火の王」として君臨するか——物語は、世界の理の行方をプレイヤーに委ねる形で完結する。

DLC『ASHES OF ARIANDEL』(2016年)

現世のあちこちから溢れ出た忌み者や失意の者が流れ着く、灰と氷雪に閉ざされた領域「アリアンデル絵画世界」。ここは、かつて存在した「エリアミーチェの絵画世界」が腐敗した際、修復者である画師「修道父アリアンデル」の手によって新たに描き出された庇護の地であった。

絵画世界には本来、時とともに世界が腐敗した際には「火」をもって全土を焼き払い、新たな絵画を描くための画布として世界を更新する不可避の理が存在していた。しかし、この世界には火による破滅と更新を固く拒む者がいた。かつて黒い教会の創設者でありながら、火を継ぐことに失敗して灰となった「修道女フリーデ(黒の手フリーデ)」である。フリーデはアリアンデルを説得し、彼が自らの血を注ぐことで絵画の火を鎮め続けさせ、世界を更新させず腐敗したままの静かな衰退の中に繋ぎ止める道を選択していた。

主人公は、深みの聖堂に佇む老騎士「奴隷騎士ゲール」から手渡された「絵画の切れ端」に触れることで、アリアンデル絵画世界へと引き込まれる。ゲールは、自らの主である「繪かきのお嬢様(絵描きの少女)」のために、「火」をもたらす存在として主人公を誘ったのであった。少女は絵画世界の屋根裏に身を寄せながら、世界を覆う腐敗を終わらせ、人々が安らかに暮らせる「新しい絵画」を描くことを望んでいた。だが、新たな世界を描くためには、旧世界の燃焼を示す「火」の観測と、特別な絵の具となる「暗い魂の血」が必要不可欠であった。

主人公は腐敗に満ちた極寒の地を進み、絵画世界を死守せんとする騎士や怪物たちを退けて最奥の礼拝堂へと至る。そこではフリーデとアリアンデルが自らの血をもって火の封印を維持していた。フリーデは主人公に世界の理へ干渉せぬよう警告するが、主人公は拒絶し戦闘となる。

死闘の末に一度は倒れたフリーデであったが、アリアンデルの狂乱と異形の血によって復活を果たし、さらには暗黒の炎を纏う「黒い炎のフリーデ」として覚醒する。主人公は激闘の果てに両者を撃破し、長らく封じられていた火が開放される。礼拝堂は激しい炎に包まれ、アリアンデル絵画世界はついに世界更新のための燃焼の時を迎える。屋根裏の少女は燃える世界を見つめながら、画材となる「暗い魂の血」を求めて最果ての地へ旅立ったゲールの帰還を静かに待ち続けることとなる。

DLC『THE RINGED CITY』(2017年)

世界の本質的な終焉が極限にまで達した時代。あらゆる時代、あらゆる場所の建造物や土地が崩壊しながら一箇所へと引き寄せられ、堆積した無秩序な廃墟の墓場「吹き溜まり」が形成されていた。主人公は、絵画世界の最奥、あるいは最初の火の炉の残滓から吹き溜まりへと降り立ち、世界の真実と「暗い魂」の原点を巡る最後の足跡を記し始める。

吹き溜まりの深部には、かつてのロスリックの城壁や各地の遺構が重なり合っていた。主人公は、混沌の残滓から生まれた「悪魔の王子」との激戦を制し、その遥か深層に存在する最果ての隠世「輪の都」へと到達する。

輪の都とは、太古の火の時代の黎明期において、太陽の光の王グウィンが、闇のソウルを宿す人類の始祖「誰も知らぬ小人(ピグミー)」たちとその子孫に与えた孤立都市であった。しかしその本質は、小人たちが秘める「暗い魂(ダークソウル)」の解放と暴走を恐れた神々による封印の檻に他ならなかった。都市の最奥にはグウィン王の末娘「王女フィリアノオル」が眠りについており、彼女が抱く宝珠と眠りの力によって、輪の都は膨大な時を越えて停滞した幻影の中に維持されていた。また、都市の影では、神々に育てられ深淵の闇を喰らい続けてきた古竜の末裔「闇喰らいのミディール」が、自らの侵食に抗いながら都市防衛を担っていた。

主人公は、先を行く奴隷騎士ゲールが残した道標に導かれながら都市の深部へ侵入し、フィリアノオルの居所へと辿り着く。主人公の接触によってフィリアノオルが抱く宝珠が砕けると、彼女の眠りは破られ、都市を繋ぎ止めていた時の封印が即座に瓦解する。

目の前に広がったのは、都市の華やかさも建造物も消え失せ、地平線の彼方まで見渡す限りの灰と砂漠のみが漂う、世界の本質的な滅びの景色であった。その静寂の砂漠において、主人公は奴隷騎士ゲールと再会を果たす。ゲールは絵描きの少女のために「暗い魂の血」を求め、小人の王たちの血を摂取し続けた結果、暗い魂の狂気に呑み込まれ、理性を失った異形の怪物へと成り果てていた。

かつての旅の協力者であり、世界の終末に残された最後の存在となったゲールとの死闘。主人公は死闘の末にゲールを討ち取り、彼が集積した「暗い魂の血」を回収する。主人公は燃えさかる絵画世界へと戻り、絵描きの少女にその血を捧げる。少女は、主人公の名を冠した、どこよりも「温かく、暗く、優しい絵画」を描くことを宣言する。火の時代の終焉と新たな時代の萌芽を繋ぐ最後の約束が結ばれ、物語は幕を閉じる。

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